最近はウチの偽版画サイトに引用&リンクしてくださる方も多くて、啓蒙活動を行っている側としてはありがたいのですが、中にはちょ~っと誤解のある方もいるようなので、あわてて補足。
偽版画関連で質問・タレコミのある方は、こちらへどーぞ。

Q:集英社や小学館などの大手漫画出版社が販売している2万5千円前後の 「複製原画(プリマグラフィー)」は、「偽版画」か?
>>集英社ネット通販サイトmekke!
A: 原則的には、NO。

大手漫画出版社が額装複製画を積極的に販売しはじめたのは、
マンガジャパン系作家(いがらしゆみこ、ちばてつや、里中満智子、矢口高雄など)が版権ゴロにそそのかされて、アートコレクションハウスなどの偽版画業者を通じて25万円~45万円の複製画をファンに売りつけるという嘆かわしい商売を始めたのがきっかけ。

出版社にとっても大切な財産である人気漫画のイメージに、作家自ら泥を塗りたくるような商売が流行しだし、危機感を感じた出版社が牽制のために適正価格の複製画を販売するようになったという流れ。

  • 集英社にしろ小学館にしろ、販売ページの説明には「現代版画」や「美術品」 「貴重な芸術作品」などの、客の無知に付け込むふざけた言葉は使用していません。

    集英社「高精細フルデジタルプリントシステムによって忠実に再現した高品質複製画(プリマグラフィ)」

    小学館「 プリマグラフィー(高精細複製原画):従来の印刷物では実現できなかった、最新のデジタル技術を駆使したジークレー版画による、大変質の高い原画を再現できるものです」

    …という記述です。
    (集英社の「オフセットリトグラフ」と、小学館の「ジークレー版画」という記述はイエローカードだと思うけど。あくまで私見)
  • また、客引きが強引に勧誘した若者をイベント会場で販売員数人が囲い込んでストレスを与えて、催眠商法まがいのやりかたでローンを組ませて15万円~100万円で売りつけるようなこともしていません。
  • 縦36×横25cm、額/縦42×横53×厚さ3cmの、直筆サインなしのジークレー印刷複製画が26,250 円というのが高いか安いかは、買い手の価値観の問題です(個人的には、A3サイズがエデイション数100以下で3万円弱ならばOK。できたらサインも入れて欲しいけど)。

    製造原価の問題については、 デジタルプリント et ceteraのページをご参照ください。プリマグラフィに使用している耐水・耐光性特殊顔料インキは、マジに高いよ。




ただし、個人的に疑問に思っているのが、最近の講談社アフタヌーン誌がプレアニと組んだ商売。
PREANI プレアニの主催会社トラフィックプロモーションは、以前から散々高額複製画ビジネスに精を出している旧伊藤忠ギャラリーの関連会なんですよね…。