ブッキング BOOK-ing ,Inc.小説『キャンディキャンディ』

小説版『キャンディ・キャンディ』はfukkan.com会員291名の投票によって、ブッキング BOOK-ing ,Inc.より2003年9月にハードカバー版(ISBN: 4835440633)が刊行されました。

ハードカバー版1,500部が完売の後、現在はソフトカバー版(ISBN: 4835471911)がオンデマンド出版されています。

2004年4月、京都精華大学表現研究機構マンガ文化研究所は、『キャンディ・キャンディ』の原著作者である名木田恵子(水木杏子)には出席のオファーをせず、漫画版作画者・いがらしゆみこ のみを招いて「マンガは誰のものか!?」と題した「フォーラム」を主催しました。

その欠席裁判もどきの「フォーラム」の席上で、漫画版作画者・いがらしゆみこ は、ブッキングより復刊された小説『キャンディ・キャンディ』に関して、

「原作者が、法律を、そういうふうに自分に有利に働いたことを最大限に利用して、勝手に本を出して、それは正義であると主張しているのも、すごく納得のいかないことなのです」

と非難。日本マンガ学会理事・長谷邦夫、牧野圭一らパネリストも、いがらしゆみこの主張に対して大変同情的だったとの報道がされています。

明らかな言いがかり発言ですが、事情を知らない人の中にはいがらしゆみこ氏の言動を真に受けてしまう人も出てしまうのではないかと思い、一応事実関係を記しておきます。

もともと小説版『キャンディ・キャンディ』は、講談社から
1978年にハードカバー版全三巻が出版され、
1990年に新書版として復刊されました
(カバー画、挿画にはいがらしゆみこによるマンガ版のイラストを流用、描きおろしは一枚も無し)。

手元に新書版の一巻があるのですが、奥付の著者名は「名木田恵子」のみ
マルC表記も「© KEIKO NAGITA 1990」のみ で、漫画家の名前はどこにもありません。
この事に関して当時漫画家からクレームがあったという話も聞きません。

最高裁判決を待つまでもなく、小説版は名木田恵子の単独の著作物として認められていたのです。

「二次著作権は、一次著作権に遡及して影響することはない」ので、イラスト抜き、文字のみの『小説キャンディ』には、漫画版作画者・いがらしゆみこの権利は全く及びません。

ブッキングの小説版復刊に関しては、法的・道義的問題は何一つありません。

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全額寄付

なお、『小説キャンディ・キャンディ』の印税、ハードカバー版1,500部 275,500円全額は、既に熊本市神水の<慈愛園乳児・子供ホーム>に寄付されました。
オンデマンド版の印税も、全て療護施設に寄付される予定です。

余談ですが、韓国の保険会社・教保(キョボ)生命のCMで使用された『キャンディ・キャンディ』主題歌の印税150万円(約1,600万ウォン)も、韓国福祉財団を通じて韓国の少年少女家長(両親を失い青少年が家長となっている世帯)に全額寄付されたそうです。

最後に、講談社版『小説キャンディ・キャンディ』 から、名木田恵子(水木杏子)のあとがきを引用します。

(略)

キャンディの物語は、マンガ家のいがらしゆみこさんと編集の清水さん(当時)と会ったとき、生まれました。
ああ、もう十五年ぐらいまえの話です。
みんなの中には、まだ生まれてない人もいるかもね。
東京・高田馬場の喫茶店。
おゆみ先生は、いまと変わらないハスキーな声で、ニコニコ笑っていました。
おゆみ先生とわたしは、趣味なんかも、まるでちがっていたのに(たとえば、おゆみ先生はモデルガンなんて集めてて、わたしはオルゴールにシール、ってね)、一目で大好きになって、輝ける友情は、ずっとつづいています。
あのね、
わたしたちって、パパとママ、"夫婦"なんだもん。
同姓で夫婦っておかしいでしょう!?
でも、キャンディに関しては、そうなのです。
どちらが欠けても、この物語は生まれなかったのだから。
だから、わたしは、おゆみ先生に"特別"な気持ちがあるのよ。
そういった、やさしい相手とめぐりあえたからこそ、キャンディは、すくすくと育ってくれたのだと思います。

(略)

1990年2月10日発行『キャンディ・キャンディ』第一巻(講談社刊)あとがき より引用

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