蜘蛛之巣城

チリ発のJRPG風ミリタリーゲームLong Gone Days

スクウェア・エニックスのインディーゲーム支援プラットフォーム“Square Enix Collective”を利用してIndiegogoによる資金調達を試みているミリタリーゲーム『Long Gone Days ロング・ゴーン・デイズ(遠く去りにし日々)』を紹介します。

企画立ち上げ時の開発メンバーはCamila Gormaz カミーラ・ゴンザレスさんとPablo Videla パブロ・ビデーラさんの二人組。
奇しくも前回の"Awaken"と同じくチリのクリエイター作品です。

※Square Enix CollectiveはSteam Greenlightに似た感じのサービスで、提出・公開されたゲームアイデアに対して閲覧者が投票でゴーサインなり駄目出しなりをし、一定以上の票を獲得したタイトルをクラウドファンディングで資金調達、スクエニが開発やマーケティグをサポートするというインディ開発者向けプラットフォームです。

参考外部サイト:Square Enix Collective "Long Gone Days"
参考外部サイト:"Long Gone Days"開発ブログ

Long Gone Days デモプレイ版のストーリー


開発チームの許諾を得てトレーラーを日本語字幕付きでニコ動にうぷりました
参考外部サイト:Indiegogo "Long Gone Days"

主人公はユージン・ワイズナー中将支配下の軍政extensive state(領域国家)であるThe Coreで生まれ育った青年ローク。

幼い頃から優秀な兵士となるよう訓練され何の疑問も持たずに生きてきた彼は、負傷した狙撃兵の補充として特殊任務にまわされます。

その任務「オペレーション・プレゴリャ」とはポーランド軍の支援としてロシア連邦の飛び地であるカリーニングラード州に極秘潜入し、さる軍事施設を制圧する事。
スナイパーとして課せられた任務を果したロークですが、この特殊任務の裏に隠された真実を知り「脱走」という道を選択するに至るのですが…

と、世界に憎しみの種を捲き、絶え間ない紛争を起こす事で維持されている自国の繁栄に疑問をもった一青年の苦悩と選択のドラマという、非常に現代的なテーマのゲームです。

rourke
主人公 ローク

導入部のデモバージョンは以下のサイトからDLできます(Win/Mac)

Long Gone Days 基本システム:アドベンチャーパート

基本画面はスーファミRPG調のピクセル画でデフォルメキャラを動かして進行します。
(開発ツールはRPGツクールMV。製品版はUnity使用)

story
基本のストーリーモード

イベント会話に入ると立ち絵が表示、時々一枚絵のイベントグラフィックも入る。

Adair
衛生兵 アデア

ちなみに開発者側はこのモードを称して「VN(Visual Novels)」って言ってるんだけど、いやいやいや、それ誤用ですよ! アニメ調立ち絵+画面1/3程度のメッセージウィンドウに地の文無しでセリフのみ表示ってのは、こっちじゃ「紙芝居アドベンチャー」って言うんですよ~。

別にこの人たちだけの誤用ではなく、どうも海外ではmanga/anime系キャラクター画を使用した紙芝居アドベンチャーの事をおおざっぱにVisual Novelって呼んでるみたいなんですがねー。

 language barrier
キリル文字の標識

現実ベースなので、活動地域によっては「言葉の壁」が立ちはだかり、どうにかして現地語のわかる通訳をスカウトする必要にせまられたりもします。

Long Gone Days 基本システム:戦闘モード

戦闘モードは二種類。
ピクセルキャラ画面からのスナイプモードと

Sniper Mode
中距離スナイプモード

ターン制の戦闘モード

Turn-Based Combat System
接敵交戦モード

静止イメージで見ると射的型のシューティングゲームのようですが、実際は反射神経を必要としないターン制です。
戦闘中にアイテムコマンドでHP回復などもできるので、昔ながらの戦士僧侶パーティーによるFTロープレと同じ操作感覚。

morale
Morale(士気)

アクションゲーム系の技量を要求されない代わりに、このゲームでシステム上の要とされるのは「Morale(士気)」です。
アドベンチャーパートでの隊員との会話、戦闘前や戦闘中の声かけで相手に合わせた適切な選択をして信頼関係を築き士気を高めておく必要があります。 恋愛要素のないサクラ大戦のような感じでしょうか。
ランダムエンカウントによるレベル上げ等がないので、ここで間違えると「詰む」可能性も有ります。

付記1)インスパイア元作品として『真・女神転生』があげられているのでサクラ大戦の好感度システムというよりメガテンの悪魔会話に近いのかな?
付記2)ちなみに開発者さん、東京ゲームショウ2016で来日して、乙女ロードでP3の肉彦先輩本を漁っていったらしいww
drone
最新ドローン兵器

ところで、日本語版は…?

今の処ファンディングは順調みたいだし、Indiegogoは満額終了しなくても集まった分は支払われるので、ゲームの開発自体はされるでしょう。

問題は日本語版が制作されるかどうかなんですが…開発者側はFAQで「可能な限り多言語化対応したい」との回答はしているものの、日本市場はどれくらいの優先順位なんだろーなー。
スクエニが噛んでるから、出たとしても「おま値」なんだろーなー。

…と、いろいろ不安材料もあるのですが、ここで記事を書いておけば何らかのポジティブな結果につながるかも?という事で、一応基本的な紹介まで。

付記)2016年8月11日、目標額の107%、 $21,582 USD達成で終了。おめでとうございます。

追記:Indiegogoはファンディング期間終了後もPayPal支払いによる融資を受け付けるinDemandというシステムがあり、Long Gone Daysも物理報酬が付かない小額コースはまだ受付中です。

InDemand - Private ($15 USD)
完成版ゲームのデジタルDL及び壁紙

InDemand - Specialist ($35 USD)
完成版ゲームのデジタルDL及び壁紙、サントラDL、デジタル版アートブック

InDemand - Sergeant ($50 USD)
完成版ゲームのデジタルDL及び壁紙、サントラDL、デジタル版アートブックに加えてベータ版へのアクセス権

参考外部サイト:Indiegogo "Long Gone Days"