蜘蛛之巣城

人外娘アクションゲーム『Pale Blue ペールブルー』その後

最終(多分)アナウンス 

2017年8月4日の縮小版プロトタイプデモのリリースをもって、現開発チーム解散。会社にデモを提出して判断を仰ぐというアナウンスが公表され、KSプロジェクトは全て終了。
プロトタイプに興味を持ったスポンサーが現れて仕切りなおして再開発…という目もゼロではないとはいえ、余り現実的な展望ではないでしょうな。

ゲーム開発の遅延や頓挫には慣れているのでその事自体には腹は立ちませんが、この企画の場合立ち上げ時のチームのグタグダっぷりと、現場と経営側の断絶っぷりが目に余る感じで心象悪かったわー。それって資金集めにGOサイン出していい段階じゃねーだろという…。

ただ、引継ぎメンバーは事情説明もきちんとしていて誠意のある態度だったし、新規の開発スタッフも優秀っぽかったので、この人たちの今後の活躍は心から応援したいと思います。
(たまに野次馬してるホームスタックアドベンチャーゲームのコメント欄の地獄っぷりに比べると、こっちの投資者は穏やかなものでしたわ)

今までKSやインディゴにちょこちょこ投げ銭してきたけど、プロジェクト座礁はこれが初だわー。

尚、スタッフが言葉を濁している「会社がPBより優先した仕事」というのは、恐らくLegrand Legacy。
Tinker Gamesは2015年の東京ゲームショウAsia New Stars AreaにはPale Blueで出展したが、翌年の2016年にはPBは影も形もなくSEMISOFTとの共同ブースでLegrand Legacyのデモで参加している。
LLの企画が最初に広報された際にはパブリッシャーSEMISOFT、デベロッパーTinker Gamesとして著作権表記にも記載があり、会社のロゴも大きく表示されていた。

PBの公式サイトが落ちてからしばらく後、November 17, 2016にSEMISOFT名義でkickstarterでLLの集金プロジェクトが開始されたが、 目標額85,000ドルの処を投資者769人、65,268ドルで未達終了。
それから二ヶ月後のJanuary 19, 2017に全く同じプロジェクトを大幅に達成額を下げて開始、 目標額40,000ドルの処を投資者1,001人、44,628ドルで達成。

未達終了したファンディング企画を短期間で再度立て直すのは相当行儀の悪いやり口だし、40,000ドルでは「JRPGスタイルの大作」の制作にとっては焼け石に水。 とにかく無理やりにでも「KS成功、ゲームファン期待の大作」という形式が欲しいんだなというのが露骨でしたね。
それだけでも胡散臭いんだけど、先に資金を集めた企画を中途で放り出して長期放置しておきながら、開発担当のTinker Gamesの名前を伏せて 新たなKS企画を開始する姑息かつ不誠実なやり口で、私の中でTinkerもSEMISOFTも信用度はゼロになりました。

あと、企画立ち上げ時のプロジェクトリーダー兼アーティストが、今に至るまで完全に雲隠れして自分のSNSでもPBについて一切言及しないのが何とも悪印象(今もTinkerに在籍しているのかは不明)。 漫画家としての才能はあると思うんだけど、ビジネスでこういう人と関わりたくはないわー。

開発規模縮小のアナウンス(1) 追記分

昨年8月あたりから雲行きが怪しくなってきていたこのプロジェクトですが、2017年4月23日付けのアップデートで初期資金のパンクと開発規模縮小、希望する投資者への返金告知がありました。
Homestuck Adventure Game(2014年6月達成、投資者数24,346人、$2,485,506、私は投資してませんが)が遅延や仕様変更の末に投資者が騒ぎ出して殺伐としてるのを横目で見つつ、 こっちもヤバいかなーと思ってたんですが。

修羅の国エロゲ界に爪先くらいは突っ込んでるので、遅延の末開発中止とかには比較的鷹揚な人間のつもりなんですが、本作については振り回されてストレス溜めましたわ。架け橋ゲームズさんとか、親身になって応援してたのにね。
日本からの投資者が少ないのがせめてもの救いとはいえ、私の旧サイトの記事を見て投資しちゃった人がいたら本当に申し訳ありません。
(混乱防止の為に旧記事は消去しておきます)

今の処は一応、返金申請はせずに最期までプロジェクトの末路を見届けてまとめ記事を書くつもりでいますが…。

開発規模縮小のアナウンス(2) 追記

…で、現状がどうなってるかというと
紙芝居アドベンチャー部のイベント画や立ち絵、シナリオテキスト等は出来上がってる。
アクションゲーム部分は根本からやり直し、予定していた要素は削ってハック&スラッシュに大幅に傾いたものにする。

という風にして開発実現に向けて調整中と。

ステージ毎に分割して出すとか、ボリュームダウンして後からDLでステージや使用キャラを増やすとかでは対処できないレベルで開発がストップしたんで、正直期待はしてないけど、残留スタッフ&新規プログラマーは頑張ってはいるみたい。少なくとも矢面に立ってる人に石を投げたくはないな。バックレてる奴は別として。

知名度も集金額も比べ物にならないけど、この企画に何らかのケリをつけない限り、看板役として絵と名前が露出したアーティストのキャリアに大きな傷がついたまま、以後の創作活動の足枷になる…という点ではHomestuck Adventure Gameと同じだよなー。

IPの帰属がよくわからんのだけど、何のかの言ってもキャラや世界観は惜しいと思うので、別の会社が企画を買い取ってくれないもんかねぇ。

付記)ちなみに2017年4月4日と5月10日にTinker Games社のfacebookアカウントでPale Blueのプログラマー募集告知がされている。