『たたかうくるま。』日記帳

主にTFGF本放送時の過去日記まとめ

   

「お、察しがいいね」

今月発売のDVD VOL.7 で、ようやくライブコンボイ登場の回が収録されましたよ、『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』。

DVDのライナーノートの方で、本編では説明すっ飛ばしてくれた、ライブさんと地球TFに関する設定が載っていて、ようやく色々と納得しました。

TF以外に高度知的生命体のいない他の四つの惑星と違って、発展途上の人類との共存に苦慮した挙句、人類が知的に成熟するまで地球サイバトロンは休眠、不満分子の処理の為にライブさんとオートボルトはこっそり地上で活動していた…ということらしい。

日本版のライブさんは、数百万年前に飛来した古代TF達が伝説の存在になった頃に誕生した設定だけど、米版EVACは数百万年生きてる事になってる上、M伝と同一設定上の物語なので、M伝で語られたアトランティス滅亡の大惨劇はライブさん/EVACの責任になっちゃうんですがっ。

VOL.7のライナーノートはライブコンボイと移民TFの資料集に加え、大佐と教授の裏設定まであって楽しかったっす。鈴木教授は名古屋生まれの日系二世なんですって。ところで、大佐の解説の「マンハッタン計画」は「ブルーブック計画」とかの間違いなんじゃ??


最終回目前の 『TFギャラクシーフォース』ですが、振り返ってみれば、青年ホットロッドのビルドゥングス・ロマンだった『マイクロン伝説』に対して、GFは五人コンボイとマスメガ、スタスクそれぞれが「指揮官」としての指針と方法論を問い直し、組み換えながら成長していく物語だったわけです。


ニトロコンボイは、「スピーディア編」でのエクシリオンとのドラマで、その辺りを簡潔に描かれていました。

フレイムコンボイは、指導者として、荒ぶる一人の男として揺れ動きつつ、初登場から長い曲折を経て、新たなリーダーとしての指針を見出してくれました。

別次元の宇宙に住んでいたメガロコンボイ。突然の危機に際して、先祖代々のタブーを破る決断力を見せてくれました。


そして主役のギャラクシーコンボイ。#46『最後のプラネットフォース』の彼の苦悩っぷりには、「上に立つ者の孤独」が溢れていていました。

勝手放題でタメ口野郎のソニックボンバーも、所詮ギャラコンの掌の内で暴れさせてもらってる立場。進むべき道を見失ったギャラコンを前に、柄にもなくオタオタ。
「コンボイ」の名を持つライブ&ニトロは、同じ立場にある者として、「自分で立ち直るしかない」と冷静に突き放す。

結局ギャラコンを正しく叱責し、立ち直らせることができるのは、軍団にとってイレギュラーな存在のベクタープライムだけ。ギャラコンとベクプラ両名それぞれの、背負った責任の重さと孤独が浮き彫りにされてグッときました。

離れた場所で闘っているガードシェルの「サイバトロンに雑魚などいない!」というセリフがまた泣かせる(やっぱブル兄貴ええ男や)。
リーダーが魅力あるビジョンを提供し、チームとして目的意識をきちんと共有できているから、部下たちもブレることなく判断し、行動できてる。


ゆるぎなく真っ直ぐで巨大な悪であるマスメガ/マスガル。
「部下は使い捨て」と公言しているにも関わらず、何だかんだ言いながらも子分達がついて来たのは、その「唯一無比の存在」たらんとする心身両面の圧倒的な強さが、魅力的だったんでしょう。
ギャラコンの精神面の弱点を的確につけるのは、同じくトップに立つ者の孤独を知る故。

スタースクリームは、宇宙の帝王になる…と言いつつ、「自分が最強の存在になる」「マスメガを越える」ばかりで、その未来のビジョンの中に他者の居場所がない。気宇壮大だけど視野が狭い。これじゃ腹に一物あるノイズメイズ以外の部下が居着かないのも当たり前。やっぱし、まだまだ若造。


…という皆さんに比べて、我が愛しのライブコンボイはリーダーとしてのドラマが薄い。というか、はっきり言って皆無でした。

なにせ「たのもしい地球のリーダー」とかいいながら、ライブさんの部下はオートボルトだけ。しかもオートは部下というより「相棒」だし。せめて出戻りッシャーが配下に入る話の時に、ライブさんとデモりんの会話があったらよかったんだけどねー。


そんなライブさんも、#49『サイバトロン大集結』の回で、ようやく指導者としてのパラダイムシフトをしてくれました。

「地球人と波風を立てないこと」を基本路線とし、反乱勢力は封印、という形で代々の地球サイバトロンが先送りにしてきた問題の決着を、当代リーダーのライブコンボイがつける巡り合わせに。

皆に関わりのある問題だから皆に事にあたる権利があるはず…と、地球デストロンの封印を解くライブさん。何も言わずとも相棒の意図を察するオートボルトは、良い女房役です。

地球生まれの地球育ちの同胞に「長期休眠」の基本路線を強制し、はみ出した者は拘束・封印というのは、かなり無茶なやり口で、地球デストロンの恨みを買っても当然です。ロードストームの言い分も、心情的にはよーく分かる。EDでクロミアと一緒に地球デストロン代表として目立ってるのに、今まで本編ではほとんど出番のなかったロードストームですが、あのセリフを言わせるためのキャラだったのね。

でもこういう展開が用意されていたんなら、クロミアとライブコンボイの対決構図を強調して、クロミアの口から地球サイバトロンに対する恨み言を言わせといた方が良かったな。


長い隠遁の時代を終えて地球人の前に姿を現し、地球デストロンの封印を解き、異質な存在ながらも同じ地球生まれの生命体として三者の共存を図っていく責務を背負ったライブさん。エンドマークの後に、五人コンボイの中でも一番ドラマティックな展開が待ち構えているのは間違いなくこの人な訳で。

これからのライブさんの活躍で、山ほどの困難を乗り越えた末に、G2の「Robots in Disguise(擬態したロボット達)」世界から、G1のような「人間と超ロボット生命体が平然と同居している世界」が実現されるのでしょう。
その過程のドラマを、ものすごーくものすごーく見たいんだけど。

付記)実際の最終回では、ああいう進路選択をしたライブさんでした。
「反乱分子の強制封印」という性格的に合わない不毛な任務を立場上長期に渡ってつづけてきたライブさんの心中を思えば、ようやく建設的な仕事に加われた彼を祝福してあげるべきなんでしょうな。 サイドス老師の哲学に傾倒してしまうのも、彼らしいか。

フランクリンの子が大きくなる前に、地球に顔出してあげてね。地球人は寿命短いんだからさ。