『たたかうくるま。』日記帳

主にTFGF本放送時の過去日記まとめ

   

ティーエフUSA

さてと、遅くなりましたが実写版トランスフォーマー(吹替版)を観てまいりました。

結論から言うと、一応「トランスフォーマー」にはなっていた。ので、アメリカまでマイケル・ベイを殴りに行くのは止めておきます。
予告編を観て考えうる限り最悪の事態を想定していたせいか、わりと気持ちよく観られました。

でもなぁ。正直、前半はいらないよ。
地球人のドラマを半分にして、その分TFのキャラ立てに時間を割いて欲しかったよ。バンブルの言語機能はとっとと回復させて、喋らせるべきだったんじゃない?カーチェイスとかいらないし。不要な人間キャラ多すぎるし。

なんかさ、正義のオートボッツと悪のディセプティコンの有史以前からの戦いよりもジョックスとギークスの有史以来の女の取り合いの方が印象に残っちゃったよ?

この主人公のヘタレ童貞ボウヤの恋愛ドラマって、『スモール・ソルジャーズ』の主人公のドラマとまるっきり一緒なのね。オタク趣味に理解のある一般人の可愛コちゃんを、体育会系馬鹿から奪い取るという。オタク少年のセツない夢なのねぇ。

HIHOの座談会で「大作映画のリスクマネージメントの結果、万人受けする要素を入れざるを得ない。女性向けとして恋愛要素もいれなくちゃいけない」というような事を言ってましたが、あんな「恋愛ドラマ」じゃ普通の女性客は喜ばないってば。

いっそのこと、主人公はあの女の子の方にして、TFバンブルとの擬似恋愛的なドラマにしたほうがよっぽどスッキリして良いと思うんだけど。
車泥棒の父親がヘンな車(バンブル)を手に入れたせいで騒動に巻き込まれたんだけど、後ろ暗い背景があるから誰にも相談できなくて、そうこうするうちに政府から父親の身柄を人質に取られてバンブルを引き渡すように迫られて…とかさ。

TFのキモはロボットのどつきあいと大風呂敷なアメリカンSFなんだから。それ以外の要素はサシミのツマなんだから。なるたけサラっと流して欲しい。「物語も人間キャラも、全ては恐竜を見せるための口実」とサワヤカに割り切ってるジュラパを見習ってくれ。

あと、ロボットのデザインがなぁ。致命的にナニだよなぁ。なんなんだよ、あのコンボイのツラは。ハリウッド人種は、あんなのがカッコイイと思ってるわけなの?


不満を言い出すとキリはないけど、TFに明るくない客からの批判に対しては、ファンとして反論・弁護しておきたい。

わりとよく聞く批判に「ロボットの変形にタメがない。カシャカシャし過ぎてる」「巨大ロボの巨大感が出ていない」というのがあるけど、それはTFの伝統ですから。

ファーストシリーズ日本本放映当時、我々ロボオタはタメを入れずに一瞬にして変形するTFにワンダーを感じたの。
それと、TF達を「巨大ロボ」という特別な存在ではなくキャラクターとして描写する演出にもね。

日本版TFの現時点での最終作『ギャラクシーフォース』の監督さんは、そういう「TFらしさ」と「日本のロボットアニメの良さ」を両立させる為に随分腐心したらしい。

インタビューでは「オモチャの変形機構の魅力を強調する為の長尺の変形バンクと、TFらしい瞬時の変形とをバランスよく入れるのに気を使った。意識的にTFの巨大感は強調しないようにした」という趣旨の発言をなさってました。


映画にはGF地球編のあたりの展開を大人向けにしたようなのを期待してたんだよなぁ、私。

あの、天を覆いつくす地球デストロンと米軍の対決、キャラの立ちまくったサイバトロン戦士vs.デストロン戦士のヒロイックな闘い、米軍とデストロンから挟撃されながらも地球人を傷つけられないコンボイ指令の苦悩と覚悟…そう、ヒロイズムだよ、足りないのは。

ヒロイズムで高揚したい時に、なんで童貞ギャグを延々見せられなきゃなんねーんだよ、マイケル・ベイ!

あ、庇おうとして結局怒りモードになっちゃった。
まぁ、とにかく3部作?は決定してるらしいので、次回作に一応期待しておく。 次こそちゃんとロボ主役でな!